<「雨の名前」(高橋順子・文 佐藤秀明・写真)>


翠雨(すいう。青葉をつややかにして降る初夏の雨)。親方雨(夜のあいだだけ降って朝にはからりと上がる雨)。白雨(はくう。にわか雨)。鬼雨(きう。鬼のしわざかと思うほどの大雨)。虹の小便(徳島県で、お天気雨のことをこういう)・・・いろんな雨の「名前」が、歩行者目線のごくさりげない風景の写真(これがとてもすてき)とともに楽しめる。「雨」という字をいっぱい眺めてると字の中の4つの点々が雨滴に見えてきた〜。


見開きの右側の紙の色について「北原白秋が『利休鼠の雨が降る』(城ヶ島の雨)と歌った『利休鼠』とはこんな色です」とある。こんな色だったのか〜、知らなかった〜。

 

<谷中の古本屋でみつけた>

 

谷中の古本屋でみつけた「随筆・志賀先生の台所」。著者の福田蘭童(1905〜76)は尺八演奏家で、「笛吹童子」のテーマ曲(http://www.sepia.dti.ne.jp/shakuhachi/randou/fuefukidoji.mp3)とかの作曲もしたおかた。『笛吹きコンポーザー』の先達です(笑)。彼の父親はあの「海の幸」の画家青木繁、子供がクレイジーキャッツの石橋エータロー。

昭和20年代中頃の湯河原近辺で繰り広げられる、小説家志賀直哉(1883〜1971)らとの食いしんぼ交遊エッセー。自ら釣った魚や鉄砲で撃った鳥獣を「志賀先生の台所」で料理して、志賀家の客人に振る舞う。「志賀先生のアゴひげを疑似餌に魚を釣った」なんて話もユカイ。一緒に麻雀したり飲んだりする客人がまた超豪華メンバー!井伏鱒二、谷崎潤一郎、小津安二郎、安井曾太郎、梅原龍三郎、大倉喜七郎・・・。

作曲やアレンジで行き詰まって「ガオ〜〜ッ!」ってなってるときはこういう<それがどーした>系(笑)の本がいちばん!

<わらびダイスキ!!>

 

山形産のワラビが到来、今年は季節ちょっと遅い。ワラビは大好きなだいすきな山菜!!重曹を入れた湯でアク抜き、水にさらして、適当に切って、生醤油かけるだけ、がいちばん好きな食い方。ちょっと生の海苔を思わす無味の味とでもいう味覚がタマランです。子供のころ、近所の山(兵庫県宝塚市)で5月初旬ころいくらでも採れた。買い物かごに何杯も摘んできて、当時祖父が使ってた火鉢(なつかし!)の灰を使ってアク抜きをした。水にさらすとそれはそれは鮮やかな緑が鍋の底に横たわった。東京に出て来てからも5月になるとワラビが食いたくて八百屋とかで買うが、鮮度のせいか香りも味もイマイチでサビシイ。東京近辺で新鮮なワラビ手に入るとこご存知のかたいたら教えてください〜!この山形産のはかなりイケる(嬉)が、もっといっぱいワシワシ食いたい!


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